こんにちは!ディープリンク代表の山口です。
私たちは「WEBで地方創生」をモットーに、WEBで長崎を元気にする活動を行っています。
まだ、長崎で今の事業(ホームページ制作やWEB集客コンサルティングなど)を始めて歴史は浅いのですが、長崎で実際に活動しながら感じていることは、
長崎(地方全般だと思いますが)では、インターネット集客(要はWEBマーケティング)のやり方が一般的なノウハウとはちょっと違う、当てはまらないのではないか
ということです(BtoBでのお話です)。
実際に長崎で頑張る中小企業や個人事業主の方とお話をする機会が増える度に、そう感じています。
その辺りをWEB屋の社長としての本音で書いてみたいと思います。
目次
長崎のIT情報リテラシーは低い
一般的に語られているWEBマーケティングのノウハウや戦略ですが、東京や大阪では良いかもしれませんが、正直、長崎のような地方ではうまく当てはまらないパターンが多いです。
例えば、告知サイトでのセミナーの募集でも東京では比較的簡単に人が集まりますが、長崎で全く同じ募集をかけても反応は限りなく0に近い。
LP(ランディングページ)の構成がどうとか、そういう問題ではなく、そもそも誰も見ていないし、その媒体を知らない。
ネットで情報を集めるという行為をする母数が首都圏に比べると圧倒的に少ないのかもしれません。
現にリスティング広告1つとっても、東京ではバンバン広告でるような業種のキーワードでも、長崎では出ていないという業種もあります。
- 長崎(地方全般)未だ紙媒体の効果が高い
- 長崎(地方全般)はネットより口コミ効果が高い
イコール、WEB集客の効果が低いということです。
何か統計的な数字があるわけではないですが、これは長崎で多くの中小企業の事業主様と接して肌で感じています。
正直、長崎でインターネットによる集客やブランディングのお手伝いをやっていこうとする私たちにとっては死活問題とも言える状況なのですが、逆にこれが良い機会だと私たちは捉えています。
「長崎へ閉鎖的」は、的を得ている
東京で企業や個人のコンサルをやられている方に、上記のような長崎の状況をお話すると、
「じゃあ、とことんアナログでやっていきましょうよ!」
と言われたことがあります。
アナログな方法とは要はチラシ、ポスティング、FXDM、飛び込みなどですね。
確かにネットからの情報収集をしていないなら、事業主の方たちがどうやったら知ってもらえる機会を作るのか?という点ではアナログな方法は断然アリなのかな?と思いますよね。
ですが、これはネットからアプローチするよりNGでした。
というのも、長崎のような地方ではプッシュ型の営業は嫌われるんですね。
紹介や口コミをすごく重視します。
アナログはアナログでも、手段としてのアナログさではなく、人と人との繋がりを重視するという意味でのアナログさなんです。
私は事業とは別で「長崎カフェ交流会」というコミュニティを主催しているのですが、そこでも
「長崎は閉鎖的だ」
と言われる方が非常に多いのですが、これはある意味、的を得ていると思います。
インバウンドマーケティングの必要性
「じゃあ、長崎ではWEB集客に力を入れても意味がないのか?」
というとそれは逆だと思います。
こういう状況だからこそ、インターネットを使った集客に力を入れるべきです。
ここで「インバウンドマーケティング」が必要となるのです。
インバウンドマーケティング(Inbound Marketing)とは、ブログやeBook、ホワイトペーパー、ニュースリリース、動画などのコンテンツをWebで公開し、検索エンジンの結果ページに上位表示されたりソーシャルメディア(SNS)で共有・拡散されるような取り組みをすることで、見込み顧客に見つけてもらい、自社やその商品・サービスに興味を持ってもらえるように仕掛けるマーケティング手法です。現代の消費者・購買者の行動様式に合わせて提唱されている、新しい概念です。
旧来のマーケティングは、企業から売りたい相手に向けて押し付けるアウトバウンド(外側に向かう)型で、テレマーケティングやダイレクトメール、マス広告などの手段が使われていました。しかし、デジタル時代の消費者・購買者は、情報過多の環境で生活したり仕事をしており、そうした押し付け型のマーケティングメッセージを避けるようになっています。
これに対しインバウンドマーケティングは、消費者・購買者がWeb検索や商業メディアの閲読、SNSでの交流など、自分の興味・関心にもとづいて自発的に行動し、その結果、自分に役立つ情報として企業のマーケティングメッセージを受け取ります。そのため、売りたい相手が自ら企業の方にやってくる。これを指してインバウンド(内側に向かう)と呼んでいます。 参照:「インバウンドマーケティングとは?」イノーバ
要はプッシュ型ではなくプル型。
紹介や口コミがないと仕事がとりづらいという現実がありますが、少数派でもネットで興味を持って検索する方に対して「知ってもらう機会作り」を行う必要があります。
逆に1度、繋がってしまえば結びつきは東京や大阪よりも強いわけですから、数は少なくても質は濃いですよね。
ですので、数は少なくても濃く、そして自ら情報を検索してくれる層に対して自社のホームページやSNS活用は必要なのです。
- 自社のホームページは強みや想いを伝える構成になっていますか?
- 狙ったキーワードで上位表示できていますか?
- SNSを活用して未来のファン作りが出来ていますか?
将来の自社のファンになってくれる層に対する、WEB活用を行うことこそ長崎のような地方の有効なWEB活用の1つであり、長く業界で生き残っていくための大切な施策です。
その点を理解した上で、自社のホームページを持つこと、SNSを活用すること、WEBマーケティングを行っていくことは効果的なのです。